経済の枠組みの移り変わりに伴い、印象だけのハッタリデザイン(幻覚広告)は影響を出せなくなった。安価で品質の良いものが手軽にに買えるようになると、見かけのかっこ良さだけでデザインする事ができなくなった。こうした状況からデザインは「メッセージである」という認識が深まり、どんな感じでしたらより的確なメッセージが伝えられるか、という事が肝心になった。

その結果、ターゲットである支出者に「理解いただけやすく」「読みやすい」デザインが追求される事になった。この2つのキーワードは、デザインの本質を突くものでもある。デジタルの拡大はそれを加速させ、誰もが用意されるフォーマットにはめ込むだけで、性能を果たすメディアを制作する事が可能なようになったのである。それが常用デザインである。

 常用デザインはより支出者感覚に近い所に位置するもので、暮らしに密着したデザインである。グラフィックデザインの多くが芸術化し、支出者から離れていく中で、常用デザインは暮らしを活性化させ、景気に活力をもたらすものである。常用デザインの考えが姿を現すと並行して、それによりのプレーンを早急に整備する不可欠が出てきている。21世紀を牽引するのは常用デザインであり、本質的なデザインのご時世が到来したと言えるのである。