常用デザインは、かつてデザインが目指した、暮らしに密着したものを再び取り戻そうというものである。

 

いわばこれはデザインにおけるルネサンスであり、普段暮らし者の復権なのである。

 

一般暮らし者が汲み取るできないようなデザインは、もはやデザインと呼ぶ事はできない。

 

デザインの使命は、暮らしの円滑化を図り、潤いをもたらし、美的なものにする事である。

 

この使命はデフォルトデザインの目的ともなっており、これこそが常用デザインの目的でもある。

 

加えてこの「円滑、潤い、美的」は「幸せ」というもっとも自分の手の届く範囲な会話に置き換えられる。

 

普通には、デザイナーは幸せを届けるメッセンジャーの役割をになっている。

 

このベースを忘れては、暮らしに役立つデサインを製作する事はできない。

 

当然、デザインも加えて商いであるから、デザイナーは幸せをメッセージする事で収入を得ている。

 

常用デザインは、暮らしの中でパフォーマンスする全てのものをデザインし、暮らしの質的向上や充実度の大きく上乗せを目指す。

 

手間なくに言えば、ハイグレード品をも日用品にするような行為である。

 

質的に組悪なものをリッチ品に見せる事ではなく、それまでリッチ品として見られていたものを身近なものにしていく事である。

 

これは、一般の人が手を出せないようなハイグレード品が、年月を経るうちにみんな手にする事が可能なようになる。

 

これは、工業製品が顕著で、例を挙げるとかつてコンピュータは高価なものだったが、現在では全くの家庭に拡大している事でも分かる。

 

技術の発達は、限定しれた人だけの製品や情報を、より多くの人に届ける事をできるにしたのである。

 

技術が高度に発達し、大量生産ができるになり、コストダウンが実現した。

 

ただし、その高度な技術も、コンピュータの出現によって誰でも有用技術になっていく。

 

常用デザインは、ある意味ではかなり高度な技術であったとも言える。

 

ところが現代では、普通な知識さえあれはオリジナリティは別にして必要なものはデザインする事が可能である。